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写真●米IBMのマーク・へネシーCIO
写真●米IBMのマーク・へネシーCIO
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 「不況の時代こそ、企業は新しい市場の創出や売り上げの拡大、コスト削減などに全社を挙げて取り組まなければならない。業務プロセスの変革を推進する役割を担うCIO(最高情報責任者)の重要性は、かつてないほど高まっている」。米IBMのCIOを務めるマーク・へネシー バイス・プレジデント(写真)は、こう強調する。

 IBMが全世界のCEO(最高経営責任者)を対象に今年実施した調査結果によれば、「多くのCEOが企業を取り巻く環境の変化を成長へのチャンスと前向きにとらえている」(へネシーCIO)。企業によって取るべき戦略の優先順位は異なるが、「いずれにしてもITの活用は不可欠。CIOにはリーダーシップの発揮が求められる」(同)。

 ヘネシーCIOは、企業の成長を支えるCIOおよびIT部門の具体例として、IBM自身の取り組みを挙げた。まず事業別、地域別など全世界で128カ所に分かれていたCIOの機能を1カ所に集約した。それから世界に155カ所あったデータセンターを5カ所にまとめた。1万6000のアプリケーションを4700に絞り込み、ネットワークはグローバルで一つに統合。仮想化技術を使って3900台のサーバーを30台に集約した。

 一連の取り組みにより、ITコストは直近の5年間で26%削減できたという。「浮かせた資金は価値ある再投資に回した」(同)。コスト以外にも、アプリケーションの開発手法を見直すことによって稼働までの期間を20~50%短縮した。不具合も10~20%減らせた。サーバー統合では消費電力を80%減らした。

 IBMのようなITベンダーだからこそできたのではないかとの問いに、ヘネシーCIOは「どんな企業でも人事、会計、販売、SCM(サプライチェーン・マネジメント)といった企業の基本機能は同様。業種にかかわらず、業務プロセスの刷新などによって結果を出せるはずだ」と述べる。