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写真1●RDP 7.0のアーキテクチャ
写真1●RDP 7.0のアーキテクチャ
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写真2●RDP 7.0ではグラフィックの処理性能が40%向上する
写真2●RDP 7.0ではグラフィックの処理性能が40%向上する
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写真3●リモート・デスクトップでWindows Aeroの画面を表示しているところ
写真3●リモート・デスクトップでWindows Aeroの画面を表示しているところ
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写真4●ゲームやHD(高精細)ビデオもスムーズに表示できる
写真4●ゲームやHD(高精細)ビデオもスムーズに表示できる
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 Windows 7では,リモート・デスクトップに大幅な改良が加わることが分かった。PDC 2008のセッションで明らかにしたもの。これまでは不可能だった動画の再生などができるようになる。

 リモート・デスクトップとは,実行中のWindowsの画面を,ネットワーク経由で別のパソコンに送って,そのパソコンの画面上に表示するというもの。全く別のマシン上の環境を,あたかも自分の目の前にあるかのように操作できる。別の場所から自分のパソコンを操作したり,遠隔地にあるサーバーを管理したりするために便利な機能である。

 Windows 7では,このリモート・デスクトップで使うプロトコル「RDP」(Remote Desktop Protocol)のバージョンを,現在の6.1から7.0に上げる。その目的は「ローカルで実行した場合との“ギャップ”を埋めること」(米MicrosoftのPrincipal Development ManagerであるNadim Abdo氏)だ。「すべて目の前にあるのと同じようにする」(Abdo氏)という。

 現在のリモート・デスクトップで再現できるのは,必ずしもローカルで表示したものすべてではない。リモート・デスクトップでは,情報量が多い画面表示をネットワーク上でやり取りするために,書き換わった部分だけを差分として送るといった工夫をしている。だが,例えば動画のように書き換わる部分が増えると,送る情報量が多くなってしまいリモートに送って再生することはできなかった。

 そこで,RDP 7ではアーキテクチャを変更し,送信元と受信先との双方でレンダリングを分担することにした(写真1)。具体的には,キャッシュや圧縮といった部分は送信元で処理し,それをGDIやDirect 3Dなどのグラフィック・コマンドの形で受信先となる画面表示担当のパソコンに送る。こうすることで,グラフィックを扱った場合のパフォーマンスが40%向上し(写真2),音声や動画といったマルチメディア情報も扱えるようになるという。

 セッションに併設された展示会場では,開発中のRDP 7.0を使ったデモを見せていた。このデモでは,画面を表示する側にWindows 7,通信先のサーバーには開発中のWindows Server 2008 R2という環境で,RDP 7.0を使ったリモート・デスクトップを動かしていた。そこでは,Windows Aeroによる3D表示をそのまま再現できるデモ(写真3),あるいはゲームやHD(高精細)ビデオをストレスなく再現するデモ(写真4)などが展示されていた。筆者の見たところ,確かにあたかもローカルで使っているように再現されており,RDP 7.0の効果を実感できた。