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 ロボット教育に関する国際シンポジウム「第1回 科学技術における国際ロボット教育シンポジウム」(横浜市中区,かながわ労働プラザ)が2008年10月31日,開催された。今回のシンポジウムは,翌日から2日間(11月1~2日),横浜で行なわれる自律制御型ロボットの制御能力を競う世界大会「WRO(ワールド・ロボット・オリンピアード) 2008」の一環で,日本をはじめ中国,シンガポール,香港,ロシアから学校関係者やロボット研究者が集まり,14件の発表が行なわれた。

 発表内容は,ブロックを使う自律制御型ロボット「LEGO Mindstroms」を教育現場に利用した活動報告が中心。子どもたちが電子工学や機械工学など様々な知識を駆使して,自分の考えるロボットの動きを実現していくことの教育的効果が報告された。張峻 氏(中国)は,ロボット教育が成功するには「想像を膨らませて自由にやらせること,生活に即した単純なテーマを与えること,子どもの年齢に合わせて教え方を変えること」が,重要な鍵であると指摘し,ロボット教育が実際に子どもたちの成績向上と相関関係があることも示した。他にも,多くの発表の中で,新しいアクティビティが紹介され,科学的思考を養ったり,ものづくりの喜びに触れたりする事例が報告された。

 WRO2008横浜大会組織委員会のメンバーでもある横浜国立大学教育人間科学部の川原田康文 准教授は「小学校などの教育現場では,なかなかロボット教育を実施することは難しい。しかし,啓もう活動を続けてきたおかげで,ロボット教育は段々ブームになってきた」と,期待を膨らます。