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 富士通は、独シーメンスとの合弁会社でコンピュータやITサービスを手掛けるFujitsu Siemens Computers(FSC、本社:オランダ)を完全子会社化することで、シーメンス側と合意したと発表した。FSCは富士通とシーメンスが折半出資で1999年に設立した企業で、富士通はPCサーバー製品の多くをFSCから調達している。子会社化することでPCサーバーの開発をFSCに集約し、製品の世界展開を加速させる。

 富士通はシーメンスが持つFSC株を4億5000万ユーロ(1ユーロ=125円換算で約563億円)で買い取り、2009年4月1日付でFSCを子会社化する予定である。会見に臨んだ野副州旦社長は、「富士通が持つPCサーバーのリソースを欧州に移管させる覚悟もできている。サーバービジネスで、グローバルに打って出るためにFSCの存在は欠かせない」と語り、サーバービジネスを強化するためのFSC買収であったことを強調した。

 全世界における富士通のPCサーバーのシェアは「FSCを買収しても数%で、米IBMやヒューレット・パッカードにはまだ及ばない」(富田達夫副社長)という。当面は、世界シェア10%の獲得を目指す。