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●モデレーターの村山らむね氏
●モデレーターの村山らむね氏
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●セレクチュアー専務取締役の服部真明氏
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●ビックタウン代表取締役社長CEOの近藤勝俊氏
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●キクヅル専務取締役の久下幸典氏
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 2008年11月5日に都内で開催された、「NETMarketing Forum Fall 2008」専門トラックB「EC×モバイル」の最後は、「有力ECサイトトップが明かす景気低迷を乗り越えるEコマース戦略」と題したパネルディスカッションが行われた。日経ネットマーケティングでもコラムを連載する村山らむね氏がモデレーターを務め、パネリストにはインテリア雑貨EC(電子商取引)サイト「アンジェ」を運営するセレクチュアー(東京都品川区)専務取締役の服部真明氏、ケータイECサイト「ショッピングタウン」などを運営するビックタウン(東京都中央区)代表取締役社長CEOの近藤勝俊氏、はかまのレンタルのECサイト「ハカマレンタルドットコム」を運営するキクヅル(京都府舞鶴市)専務取締役の久下幸典氏が登壇。3社のECサイト運営のノウハウ、昨今の米金融危機に端を発した不況の影響について、意見を交わした。

商品に関連したコンテンツの拡充がSEO効果を高める

 キクヅルは2005年にハカマレンタルドットコムを開設し、2008年にはNPO法人の全国イーコマース協議会が主催する「ECショップ大賞」で大賞を受賞した。

 同社のECサイト運営のポイントはSEO(検索エンジン最適化)対策。タグやMETAタグの工夫、良質な被リンクを集めるなどの手法でSEOを行い、「袴」「袴 レンタル」「卒業式 袴」といった複合ワードから「はかま」「ハカマ」といった表記揺れのキーワードでも上位表示に成功している。

 特に力を入れているのが商品に関連したコンテンツの充実だ。久下氏は「検索連動型広告に出稿するより先に、まずコンテンツを充実すべき。コンテンツを充実させることがSEOにも有効」と主張した。同社では、写真とアンケートの回答をメールで送ってもらい、似合う袴をレコメンドするサービスを提供している。また、卒業式で必要なものをこれまでの顧客にアンケートをして、これから卒業式を迎える人向けに公開するなどしてコンテンツを充実させている。

商品を実際に使用するシーンを想定して商品ページで提案

 アンジェは自社サイト、「楽天市場」店、「Yahoo!ショッピング」店の3つの店舗を運営しているECサイト。主な取り扱い商品はインテリア雑貨やキッチン用品だ。顧客の89%が女性という特徴を持つ。楽天市場やYahoo!ショッピングが優れた出店者を表彰する賞で、これまでに数々の賞を受賞している。

 同社のECサイトの運営方針はコンセプトの明確化、顧客の満足度を優先したショップ運営だ。服部氏は「トップページを見たときに0.5秒で何をやっているサイトか伝わるようにデザインすべき」という。コンセプトがサイトの来訪者に、しっかりと伝わるページ作りをスタッフにも徹底していると説明した。また、「顧客対応でもシステムによる効率化を優先するのではなく、顧客ごとの対応を実現することを前提とした効率化を目指すべき」(服部氏)と主張した。

 続けて、多くのECサイトが商品の機能や仕様を訴えることに重きを置いていると指摘。アンジェの商品ページはお皿であれば、料理を盛り付けた写真に「お休みの日のちょっとステキなブランチに」といったコピーを添えるなど、利用シーンを提案している。「写真を使えば手に取る以上の情報が与えられる。商品を使用する上での生活感を伝えることが重要」(服部氏)と説明した。