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 米証券取引委員会(SEC)は米国時間2008年11月17日,企業家のMark Cuban氏をインサイダー取引の疑いで提訴したことを明らかにした。同氏がインサイダー情報を知った上で,インターネット検索エンジン会社Mamma.comの株式60万株を売却したと主張している。

 SECがテキサス州北部地区連邦地方裁判所に提出した訴状によると,Cuban氏は2004年6月に,Mamma.comから,機密情報の秘匿に合意した上で株式の売り出しに参加するよう誘われた。同氏は,売り出しが市場価格より安値で行われ,既存の株主にとって株式の希薄化になることを認識していたという。

 情報を入手してから数時間以内に,同氏は株式仲買人に電話し,Mamma.comにおいて所有しているすべてのポジションを売却するよう指示した。売り出しが公表されると,同社の株価は前日終値の13.105ドルから1.215ドル(9.3%)下がり,11.89ドルで取引が開始された。

 SECは,「Cuban氏は公表前に株式を売却したことで,75万ドル以上の損失を回避した」と指摘している。

 米メディア(Internetnews.com)によると,Cuban氏は米Forbes誌の「米国人の富豪400人」にランクインする人物。今回の提訴について「まったくメリットが無い。訴追裁量権の乱用によるものだ」と反論している。

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