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 米オラクルでSCM(サプライチェーン・マネジメント)製品戦略のシニアディレクターを務めるジョン・バミューデズ氏(写真)が来日した。同氏は、2006年6月に米オラクルが買収した、需要予測ソフトの米デマントラでバイスプレジデントを務めていた人物。「景気が減速する現在、金融だけでなくあらゆる産業で市場が縮小している。こうした状況下では、めまぐるしく変化する需要を把握できるサプライチェーン・ソリューションを導入できている企業が勝ち残ることになるだろう」と指摘する。主な内容は次の通り。

■当社のサプライチェーン・ソリューションを導入すれば、すぐに効果を出せると自負している。導入後4カ月で1500万ドルのコスト削減を実現したり、年間で余分な経費を4000万ドル節約できたりしたユーザー企業がある。今の経済状況では、即効的なソリューションが求められている。

■現在、ユーザー企業が必要としているサプライチェーン・ソリューションは、単に生産計画を立案したり、物流を最適化したりするだけではない。財務的な目標や収益性を理解したうえで、変化に対応できる必要がある。そのためには、BI(ビジネスインテリジェンス)機能やダッシュボード機能を備えているかどうかが重要だ。日本でも今年8月に投入した「Oracle Advanced Planning Command Center」を使えば、サプライチェーンに関するすべての情報を統合して表示することができる。

■景気減速の局面では、保守部品の管理をするソリューションも有効だ。米国では既に機器の購入を抑制し、故障しても修理して使おうとする傾向が顕著に出ている。保守部品の管理に対して、サプライチェーン・ソリューションを導入している企業はまだ限られており、ここにビジネスチャンスがあると見ている。

■日本ではパートナー企業の力を借りることになる。日本企業はパッケージソフトの標準プロセスを採用するより、自社のプロセスに対応することを望むからだ。当社のソリューションは設定が非常に容易になっており、日本市場に特有の用語に合わせることもしてきた。今後はパートナー企業と日本市場を開拓を積極的に進めていきたい。