ソニーは2008年11月26日,USB接続の非接触型ICカード・リーダー/ライターの新版「PaSoRi RC-S330」 を発表した。従来のFeliCa方式に加えて,ISO/IEC14443 Type A/Bに対応。FeliCa方式の電子マネー「Edy」や乗車券/電子マネーの「Suica」「ICOCA」だけでなく,住民基本台帳カードによる国税電子申告・納税システム「e-Tax」などの申請に使えるようになった。価格はオープンだが,実売価格は3000円前後の見込み。2009年1月21日に販売を始める。
RC-S330は,FeliCaおよび非接触型ICカード規格ISO/IEC14443 Type A/Bに準拠するICカード・リーダー/ライター(写真)。世界シェア1位のMIFARE(Type Aを採用)および公的個人認証サービスで利用する住民基本台帳カード(Type Bを採用)などを読み書きできる。また,パソコンなどと接続するUSBインタフェースのケーブルをリーダー/ライター本体から着脱可能とし持ち運ぶ際の利便性を向上させた。
動作環境はWindows XP/Vistaおよびプレイステーション 3。64ビット版はVistaのみ動作保証する。外形寸法は幅60×奥行き100×高さ11mmで,重さは35g(USBケーブル除く)。通信速度は106/212/424kビット/秒。利用周波数は13.56MHz。消費電力は最大1W。カード・ホルダー,USBケーブル,FeliCa用アプリケーションなどを収めたCD-ROMが付属する。