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写真●Austan Goolsbee氏
写真●Austan Goolsbee氏
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 次期米大統領Barack Obama氏の政権移行プロジェクト(Obama-Biden Transition Project)推進チームObama-Biden Transition Teamは米国時間2008年11月26日,経済再生計画を中立的な立場でObama氏にアドバイスする組織「President's Economic Recovery Advisory Board」(大統領経済再生諮問会議)を発足させたと発表した。主要メンバーの1人として,インターネット政策に詳しい経済学者のAustan Goolsbee氏(写真)を選んだ。

 同会議は,大統領および副大統領,Obama政権の経済担当チームと定期的に会合を開き,景気回復に向けた同政権の計画に対して情報提供や分析,助言をする。Goolsbee氏は同会議のスタッフ・ディレクタ兼主任エコノミストに就任し,政権チームとの橋渡し役を務める。同氏はCouncil of Economic Advisers(CEA:大統領経済諮問委員会)のメンバーにも任命された。

 Goolsbee氏は,2004年よりObama氏に経済政策のアドバイスを行ってきた人物。米司法省(DoJ)反トラスト局でインターネット政策についてのコンサルタントを1年間担当した経験もある。1995年より教べんをとっているシカゴ・ブース・スクール・オブ・ビジネス大学では,Robert P. Gwinn経済学教授を務めている。主な著作物に「Does the Internet Make Markets More Competitive? Evidence from the Life Insurance Industry」(「インターネットは市場競争の促進につながるか?生命保険業界からの証拠」),「In a World Without Borders:The Impact of Taxes on Internet Commerce」(「国境のない世界:インターネット取引税の影響」)がある。

 同会議の会長には,1979~1987年に米連邦準備制度理事会(FRB)議長だったPaul Volcker氏が就く。そのほかのメンバーは後日発表する。活動期間は当初2年間とし,その後も継続するかどうかの判断はObama氏が下す。

[発表資料] [Goolsbee氏のプロフィール]