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写真●開催直前の研究会の様子
写真●開催直前の研究会の様子
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 経済産業省と環境省による廃棄物からのレアメタル回収の検討が始まった。2008年12月2日,両省が共同で開催する「使用済小型家電からのレアメタルの回収及び適正処理に関する研究会」の第1回が開かれ,リサイクルの現状や課題,回収のモデル事業などについて議論が交わされた(写真)。

 同研究会は,携帯電話機や携帯型音楽プレーヤー,DVDレコーダー,デジタル・カメラなどの小型家電の使用済み製品からレアメタルを回収・リサイクルするための技術的課題や制度の運用方法など検討することを目的としている。全国3カ所で実際に製品の回収から製錬までを実施するモデル事業を展開するとともに,技術的課題を検討するための「レアメタルワーキンググループ」と,リサイクル時の有害性などを評価する「環境管理ワーキンググループ」の二つのワーキング・グループを設置して検討を進める。2009年3月まで活動し,モデル事業の最終報告と今後の方針整理を行う予定となっている。

 廃棄された小型家電製品は一般廃棄物として回収され,その処理責任は自治体が負う。秋田県や茨城県,東京都,福岡県,熊本県などが回収やリサイクルの試験を実施しているものの,使用済み製品からのレアメタル回収は触媒などを除いてほとんど実施されていない。先進的に取り組んでいる秋田県,茨城県,福岡県の取り組みをモデル事業として,回収方法の妥当性や実際にどの程度リサイクル可能なのか,輸送方法をどうするかといった課題を洗い出すとともに,経済性を評価する。「短期的・局所的にはリサイクルによる経済性は低いかもしれないが,資源戦略という長期的な視点での経済効果を見込んでいる」(研究会の委員)という。