スカイコムは，ICカード認証や画像イメージ保存などによってプリンタ印刷紙を経由した情報漏えいを抑止するセキュリティ・システム「ザ関所」において，中小企業での短期導入を狙った低価格パッケージ「ザ関所21」を追加し，2008年12月8日に販売開始する。出荷開始は2009年1月19日。価格は98万円（税別）であり，21人分の利用環境とライセンスを含む。
前提となるザ関所は，企業の印刷環境向け情報漏えい対策システムである。印刷紙を経由した機密情報の漏えいを防止する。機能は2つある。1つは，印刷履歴として，印刷画像イメージをPDFで保存する機能。もう1つは，プリンタ設置場所でICカードによる本人認証を実施する機能である。ICカードを持たない人は印刷紙を入手できない仕組み。
ザ関所のシステム構成要素は，クライアントPC上で動作させる専用のプリンタ・ドライバ・ソフト，プリント・サーバー・ソフト，ログ管理サーバー・ソフト，ICカード・リーダー機構を搭載したタッチ・パネル型コンピュータなど。プリンタは，既存のものをそのまま使い続けられる。
今回提供する低価格版のザ関所21は，ザ関所の簡易導入版に当たる。21ユーザー分のライセンスと21枚のICカード，2台のICカード・リーダー，プリンタ・ドライバや各種サーバー・ソフトなどをパッケージ化している。ザ関所21には，ザ関所と比べ，以下の利用制限がある。（1）ICカード・リーダー機能に限って利用可能（パネルPC機能は利用不可）。（2）最大利用者数は101人まで（基本パック21ユーザー＋追加オプション80ユーザー）。（3）印刷画像イメージの保存機能はオプション扱い。
