米Dellと米EMCは米国時間2008年12月9日,世界規模の提携関係を2013年まで延長すると発表した。また,EMCのストレージ・システム「Celerra NX4」を,共同ブランド「Dell | EMC」のポートフォリオに加えることも明らかにした。
両社は2001年10月に提携関係を結び(関連記事:米デルと米EMCがストレージ“CLARiiON”を共通ブランドに,数十億ドルの契約),より効率的に情報を保存,管理,保護するためのネットワーク・ストレージの提供に取り組んできた。両社の強みを組み合わせたソリューションは,顧客による導入件数が6万件を超えるという。
EMCが今年8月にリリースしたCelerra NX4では,NAS,SAN,iSCSIストレージを単一プラットフォームに統合することが可能。2009年初頭より,Dellのストレージ製品ファミリに組み込む予定。
Dell会長兼CEOのMichael Dell氏は,「現在の経済状況において,統合と仮想化を可能にする効率的なソリューションの重要性が高まっている。両社の長期的なパートナシップを通じて,そのようなソリューションを提供することができる」と述べている。
Dellは2007年にiSCSIストレージ・ベンダーの米EqualLogicを買収し(関連記事:Dell,iSCSIストレージ・ベンダーのEqualLogicを約14億ドルで買収へ),今年2月には同社製品を自社ブランドで発売開始した(関連記事:「Dell EqualLogic」ブランドのiSCSIストレージが登場,国内出荷は2月発表)。こうした動きから一部では,Dellが自社ストレージ製品群を拡充し,EMCとの既存の提携が期限を迎える2011年に協力関係を解消するのではないかとの憶測が飛んでいたという(米InfoWorldの報道)。
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