エムオーテックスは,エンドユーザーによるパソコン操作を監視する機能を備えたエージェント型クライアント管理ソフト「LanScope Cat6」の最新バージョン6.1.0.0を,2009年1月26日に出荷する。新たに内部統制用として,ユーザーID関連の操作履歴専用のビュー画面を用意した。価格は,10ユーザー39万4800円(税込み)から。
LanScope Cat6は,クライアントPCのインベントリ管理やソフトウエア配布,PC操作ログの収集管理,リモート操作によるヘルプデスクといった機能を提供する。不正PCの検知/アクセス遮断など,クライアント管理に関連した各種機能もオプションで用意している。
特徴的な機能は,ユーザー操作ログを収集/記録する監査機能である。パソコンにインストールしたエージェント・ソフトがWindows操作や入力文字などをキャプチャして操作ログを生成し,マネージャ・ソフトにリアルタイムで報告する。マネージャ・ソフト側では,DBMSにログを格納し,各種の切り口でログ・データを分析/閲覧できるようにする。操作ログを見ると,例えば「あるファイルが誰から誰へと伝ぱんしたのか」などが分かる。
今回の新版(Ver 6.1.0.0)では,操作ログに対するビューとして,新たにID監査に着目した専用画面をオプション追加した。ID管理者によるユーザーIDの発行/削除といった操作履歴や,各ユーザーIDによるログオンやアプリケーション利用などの履歴を,ID監査の観点から閲覧できる。これにより,例えば,IDの不正発行のほか,同一IDを複数人(複数端末)で共有していたり,同一端末から複数のIDが使われているといった問題を可視化できる。
データ格納用として使うDBMSの選択肢も広げた。具体的には,これまでのSQL Serverに加えて,Oracle(Oracle Database 10g Standard Edition One)を利用できるようにした。DBMSの選択の幅が広がったことで,導入しやすくなった。なお,2008年1月にLanScope Cat6(従来版)を出荷した時点では,SQL ServerをOracleに切り替えることをアナウンスしていた。この予定を変更し,新版からSQL ServerとOracleの両対応とした。
稼働環境は以下の通り。エージェント・ソフトの稼働OSは,Windows 98,Windows NT 4.0,Windows 2000,Windows XP Professional,Windows Server 2003,Windows Vista。エージェントと通信してログを収集/管理するマネージャ・ソフトとWebコンソール・ソフトの稼働OSは,Windows 2000 ServerまたはWindows Server 2003。