PR
写真1●ラマ K.シュクラ WiMAXプログラム・オフィス ディレクター兼モビリティグループ副社長
写真1●ラマ K.シュクラ WiMAXプログラム・オフィス ディレクター兼モビリティグループ副社長
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●インテルはWiMAXと無線LANのコンボモジュールを開発
写真2●インテルはWiMAXと無線LANのコンボモジュールを開発
[画像のクリックで拡大表示]

 インテルは2008年12月17日,同社のWiMAXに対する取り組みについて説明会を開催した。ラマ K.シュクラWiMAXプログラム・オフィス ディレクター兼モビリティグループ副社長(写真1)は,現在の無線LANと同じような形でノートパソコンの標準機能としてWiMAXの搭載が進み,無線データ通信を拡大するための重要な役割を果たすと語った。

 シュクラ副社長は,WiMAXはオープン化された無線規格であり,コアネットワークにIPのシステムを使い,広帯域無線通信では一般的なOFDM(直交周波数分割多重)を採用していることから,将来的にはIMT-Advancedと呼ばれる「4Gの無線広帯域通信として定着していく」と展望した。

 当初はノートパソコンの通信モジュールやUSB接続のモジュールが登場する(写真2)。現在のノートパソコンは無線LANを搭載したものがほとんどだが,どこでも通信できるようにするには「無線LANとWiMAXが両方を搭載することがベスト」(シュクラ副社長)。そこでインテルは,WiMAXと無線LANの両方を搭載したMontevinaと呼ばれるモジュールを2008年10月に発表している。

 ノートパソコン内部の無線LAN用スロットに接続でき,アンテナも無線LAN用のものが接続できるため,パソコンメーカーが実装しやすい。「無線LANは登場から5年でほとんどのノートパソコンに搭載されたが,WiMAXも同じような速度で搭載されていくだろう」(シュクラ副社長)。将来は無線LANとWiMAXの通信機能を統合したチップを開発し,無線LAN単体のモジュールとの価格差はなくなっていくという見通しを示した。

 米国では米スプリント・ネクステルが2008年9月,メリーランド州ボルチモアでWiMAXサービスを開始した。日本ではUQコミュニケーションズが2009年2月に試験サービスを開始する予定である。

 WiMAXサービスの収益性を疑問視する質問に対して,シュクラ副社長は「既存の携帯電話事業者の状態を見ると,ARPU(1契約当たりの平均収入)は下がりつつあり,逆に運営コストが上がっている」として,ARPUの向上を目指すにはデータ通信の利用を増やすべきという。そのためには,規格がオープン化され,IPベースで低コスト化しやすいWiMAXが適切な通信方式だとWiMAXの普及を楽観視する考えを示した。