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 企業の会計基準などを決定している企業会計基準委員会(ASBJ)は2009年1月6日から、これまで公表した企業会計基準などに対する閲覧制限を撤廃した。これにより、ASBJ会員以外の利用者がいつでも会計基準を閲覧できるようになった。

 これまでは企業会計基準などを一般の利用者が閲覧できるのは公表から2カ月間のみで、その後はASBJの会員しか閲覧できなかった。今回の決定により、工事進行基準の会計処理の考え方の基本を示した「工事契約に関する会計基準」や同適用指針などがASBJの会員以外でも自由に閲覧できるようになる。

 今回、ASBJが一般に公開する文書は「企業会計基準」「企業会計基準適用指針」「実務対応報告」の3種類。企業会計基準は特定の会計処理について考え方の基本方針を示す。適用指針は企業会計基準を補足する文書。実務対応報告は実際の会計処理で発生している問題の考え方を示した文書だ。実務対応報告としては「ソフトウェア取引の収益の会計処理に関する実務上の取扱い」といった文書がすでに公表されている。

 ASBJは3文書の閲覧制限を撤廃した理由を「世間の会計基準への高まりがあり、企業会計基準などを周知・普及させることが以前にも増して重要になってきている」からだと説明している。ASBJは財団法人財務会計基準機構にある。同機構は会員制を採用しており、民間企業や個人からの年会費で成り立っている。これまでは会員への配慮から、期間を限定して企業会計基準などを公開していた。