東芝は米国時間2009年1月8日よりラスベガスで開催される家電見本市「2009 International CES」において,同社とソニー,米IBMが共同開発した「Cell」プロセサを搭載するテレビ(Cell TV)のプロトタイプを展示する。
プロトタイプは56インチ・モニターを搭載し,1920×1080画素を3840×2160画素(4k×2k)に変換(アップコンバート)して表示する。オンライン・ビデオなどのコンテンツを,解像処理技術「Resolution+」や新たなノイズ除去技術などを施してアップコンバートするデモも行う。Cellプラットフォームで制御する55インチのLEDバックライト・パネルも展示する。
米メディアの報道(Associated Press)によると,東芝の米国事業Toshiba America Consumer Productsのマーケティング担当バイス・プレジデントを務めるScott Ramirez氏は,Cellプロセサを搭載したセットトップ・ボックス(STB)と薄型液晶テレビを組み合わせた製品を,年内に5000~1万ドルで日本市場に投入し,その後米国で発売する可能性があると語った。
Cellは,ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のビデオ・ゲーム機「PlayStation 3」で採用しているほか,IBM製ブレード・サーバーなどに搭載されている。
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