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写真1●米インテルのクレイグ・バレット会長
写真1●米インテルのクレイグ・バレット会長
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写真2●インドで実施しているスクールバス内でのパソコン教育
写真2●インドで実施しているスクールバス内でのパソコン教育
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写真3●小型パソコンに表示したカルテ
写真3●小型パソコンに表示したカルテ
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 「新しい経済システムの中で,今後の成長は途上国から起きる。教育や医療の分野で途上国に技術を浸透させるべきだ」。米インテルのクレイグ・バレット会長(写真1)は2009年1月9日,米国ラスベガスで開催されている2009 International CESの基調講演に登壇した。冒頭の言葉のように,途上国において技術を浸透させ,人々に豊かな生活を提供するとともに,経済の発展につなげるための同社の取り組みを紹介した。

 途上国に技術を浸透させるために,まずバレット会長は「安価にパソコンが利用できる状況が必要」と説明。パソコンについては非政府団体のセーブ・ザ・チルドレンと協力しながら,教育用の低価格ノートであるクラスメイトPCの利用を途上国に広げているという(関連記事1関連記事2)。パソコン上で,ジャガイモなど農作物の栽培方法を伝えるだけでも人々の生活に大きく貢献するとした。

 インドでは,スクールバスに複数のパソコンを搭載し,その中でパソコンの使い方を教える授業を始めたという(写真2)。インドを訪れたバレット会長は,「学校の子供たちにどの科目が好きですかと聞いたら“火曜日”と返ってきた。火曜日にパソコンのバスが来るので,それが一番楽しいという答えだった」とパソコン教育の好評ぶりを語った。

 教育のほかに,衛生管理も途上国においては大きな課題。技術を衛生管理に活用する例としては,途上国の医師が小型パソコンを使う方法を挙げた(写真3)。患者のカルテや生体データを他の国の専門医師に送り,治療方法の支持を仰ぐことも可能となる。有線のネット回線が届かない場所では,WiMAXを利用することで無線の接続が可能になるという。

 このほか,途上国の経済を活性化させるには,現地の起業家に対する援助が効果的だとして,途上国向けの起業支援を募るサイト「Kiva」を紹介した。支援金の最小単位は25ドル。支援したビジネスが成功すれば,支援金は返済される。インテルも途上国支援の専用サイト「Small Things」を作成した。「すべてのものは小さい1歩を踏み出すことから始まる。途上国の支援には,まだやらなければいけないことがたくさんある。まずは家族と一緒にサイトを見ることから始めてほしい」とバレット会長は呼びかけた。