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 NECエレクトロニクスは2009年1月14日,映像符号化方式「H.264」のSDTV(標準画質テレビ)放送に対応したセットトップ・ボックス(STB)向けLSIのサンプル出荷を開始したと発表した。開発したのは「EMMA3SL/LP」と「EMMA3SL/L」の2製品で,今後東欧やロシア,インド,南アフリカなどのSDTV放送市場で需要が高まると見ている(発表資料)。

 EMMA3SL/LPとEMMA3SL/Lはいずれも,映像やオーディオといったデジタル信号のデコード(伸張)機能と画像表示機能など,デジタル放送を受信するシステムに必要な機能を1チップ上に集積した画像処理用LSIである。また,EMMA3SL/LPはデジタル有料放送受信時の不正使用防止機能も内蔵している。

 新製品は(1)一般的な映像符号化方式であるMPEG-2の2倍以上の圧縮率を持つH.264の中でも,SDTV放送に特化している,(2)システム構築に必要な各種外付け部品/機能を内蔵し,部品コストを低減できる,(3)EMMA3SL/LPはインドのデジタル有料放送で採用例が多い不正使用防止機能や,新しい放送セキュリティー仕様であるDVB-CIplus規格に対応可能――といった特徴を持っている。

 新製品のサンプル価格は2品種とも1個当たり2000円で,2009年度第2四半期から2品種合計で月産50万個の量産を計画している。なお,同社は2月2日~5日までロシアのモスクワで開催される放送関連機器の展示会「CSTB(International Exhibition & Conference of Cable and Satellite, TV and Radio Broadcasting, Broadband)」で同製品を紹介する予定である。