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 オープンソース・ソリューションの導入と相互運用性の促進に取り組む非営利団体のOpen Solutions Alliance(OSA)は米国時間2009年1月19日,今年のオープンソース・ソフトウエア(OSS)の動向に関する予測を発表した。同団体の会員であるオープンソース関連企業のCEOらから集めた意見をまとめたもの。現在の経済危機の影響が,オープンソースの導入やソフトウエアのライセンス・モデルに対しても及ぶとの見通しを示した。

 オープンソース・ソリューションには柔軟性やスケーラビリティなどの特徴があり,現在の経済状況下でOSSの導入は増えるとOSAは予測する。スペインのOpenbravoのCEO,Manel Sarasa氏は,「冷えきった経済状況下では,オープンソース・ソフトウエアが大きくシェアを伸ばす可能性がある。IT予算の締め付けと財政のひっ迫が続く中,あらゆる規模の企業がコスト削減の方法を探る」と述べる。一方,米BluenogのCEO,Suresh Kuppusamy氏は,「クローズドソースや商用ソフトウエアの企業も,競争力維持のために価格の引き下げやOSSと同様のサブスクリプションモデルの導入などを行う」と指摘した。

 オープンソースの導入が伸びそうな分野については,Sarasa氏は,「景気刺激のために公共投資が増えることから,2009年のオープンソース・ソフトウエアの需要や購買に最も大きく貢献するのは公共部門になる」と予測する。

 また,米Adaptive PlanningのCEO,William A. Soward氏は,次期大統領Barack Obama氏がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を大統領選で活用したことや,CTOの職を新たに設置する計画などをふまえて,「新大統領はIT業界にとって大きなプラスになる」と話す。フランスTalendのCEO,Bertrand Diard氏は,「Obama氏は変革(Change)を掲げた最初の候補だった。オープンソースの本質にあるのもまさに変革だ」と述べた。

 ソフトウエアの提供方法やビジネス・モデルの変化に関しては,SaaSやサブスクリプション・モデルの導入が引き続き進むとの予測が複数あった。米IngresのCEO,Roger Burkhardt氏は,「オープンソースは,SaaSの基盤インフラとしての座をさらに強固にし,クラウドのオープン化がさらに進む」と述べている。

 今年の勝者になると見込まれるソフトウエア企業については,米Google,米Amazon.com,米Red Hatなどの名前が挙がった。Kuppusamy氏は,「プロプライエタリなオペレーティング・システムのベンダーやクライアント・サーバー・モデルは2009年の敗者になる」と述べている。

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