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 米Microsoft非常勤会長のBill Gates氏は米国時間2009年1月26日,夫妻で運営する財団Bill & Melinda Gates Foundationの活動について初めての年次報告を公開した。世界的経済危機に直面し,同財団の資産価値は2008年に約20%落ち込んだが,2009年の予算を引き上げるという。

 2008年の支出は資産の5%に相当する33億ドルだった。2009年は,資産の7%にあたる38億ドルを支出する計画。同氏は,「富裕層は,不平等の解消に出資する責任がある」とし,同財団が世界的な健康状態の向上,飢餓と貧困の対策,米国内の教育強化などに取り組むと説明した。

 具体的な目的として,(1)6年以内にロタウイルスによる幼児死亡を半減させること,(2)アフリカおよび南アジアにおける1億5000万世帯の貧困農家を支援し,2025年までに年収を3倍にすること,(3)2025年までに米国高校生の80%が卒業を果たし,大学進学を選べるようになることなどを挙げた。

 Gates氏は,財団が「市場や政府では行えないハイリスクで長期的な投資によって,世界の最貧困者を救済できる独自の立場にある」と述べた。

 同氏は2008年7月にMicrosoftの常任会長職を退いた。現役引退後は財団の運営に専念するしている。

 なおMicrosoftは1月22日に,2009会計年度第2四半期(2008年10~12月)の決算を発表し,同時に最大5000人の削減計画を明らかにした。第2四半期業績は,売上高が166億3000万ドルで前年同期比2%増加したが,純利益は11%減の41億7000万ドルだった(関連記事:Microsoftの10~12月決算は11%減益,最大5000人を削減へ)。

[発表資料(Bill & Melinda Gates Foundationのプレス・リリース)]
[発表資料(Bill Gates氏の年次報告)]