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 米IBMは米国時間2009年1月26日,世界各地の大学で進めている,クラウド・コンピューティング環境の構築と活用を支援する取り組みについて発表した。日本の九州大学や,カタール,アフリカ諸国の複数の大学と提携し,研究プロジェクトや教育にクラウドを生かす取り組みを進めている。

 九州大学との提携では,分散コンピューティングの教育や研究を行うためのクラウド・コンピューティング環境を,同大学院システム情報科学研究院に構築する。同研究院では,産学官が連携してITに精通したリーダーの育成を目指す「社会情報システム工学コース」において,学内外でのクラウドの活用方法を確立するためのプロジェクトを実施。今後は,クラウド・コンピューティングの教育コースの開設や,学内IT基盤への適用も目指すとしている。

 カタールでは,カーネギー・メロン大学カタール校,カタール大学,テキサスA&M大学カタール校の取り組み「Qatar Cloud Computing Initiative」と連携。調査,データマイニング,モデリング,シミュレーションなどに関する高度な研究でクラウドを活用する。当初手がけるプロジェクトとして,波動モデリングと石油/ガス探索,石油/ガス業界向けの統合生産管理ソリューション,アラビア語のWeb検索エンジンなど5つを挙げている。

 南アフリカでは,プレトリア大学の「Computational Intelligence Research Group」と連携する。新世代の医療研究にクラウドを利用し,重い病気の進行を抑える薬の開発や試験に生かす。また,アフリカ中東部では,ケニア,エチオピア,コンゴ民主共和国,タンザニア,ウガンダの複数の大学で構成される「Higher Education Alliance for Leadership Through Health(HEALTH Alliance)」と共同で,学生がリモートでアクセスできる仮想コンピューティング環境を用いて,教育の拡大に取り組む。

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