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 マイクロソフトは2009年1月29日、中堅向けERPソフト「Dynamics AX 2009」を発表した。1年半ぶりのバージョンアップで、ユーザーインタフェース(UI)を全面的に刷新し、同社が「Office 2007」から使用を始めた「リボンUI」を採用した。価格はオープンプライスで、推定小売価格はサーバーライセンスが47万7545円で、ユーザーライセンスが47万7545円~21万5025円。2月2日に発売する。

 Dynamics AXは売上高で50億~500億円の中堅企業を対象としたERPソフト。今回採用したリボンUIでは、機能を呼び出すアイコンが「タブ」によってグループ化されており、ユーザーがアイコンを探す手間を軽減できる。例えば「売掛金管理」の画面では、各種アイコンが「販売」「ピッキングと梱包」「請求書」といったタブにまとめられている。販売や請求書に関する作業を行う際に、それらのタブを選択すれば、必要な機能をすぐに呼び出せる仕組みだ。

 Excelとの連携も強化されており、各種レコードを一覧表示する画面で「Excelにエクスポート」アイコンをクリックすると、そのレコードをクリック一つでExcelファイルに出力できる。このほか、最高経営責任者(CEO)や最高財務責任者(CFO)、経理業務担当、営業マネージャーといったユーザーの役割(ロール)別に、その役割に必要となる経営情報を一覧表示する「ロールセンター」という機能も搭載する。役割のテンプレートは23種類が用意されており、ユーザーが経営情報を探す手間を軽減できるという。

 Dynamics AX 2009には、フル機能を搭載した「アドバンスト・マネージメント・エディション」と、会計関連に機能を限定した「ビジネス・エッセンシャルズ・エディション」の2つのエディションがある。アドバンスト・マネージメント・エディションは、会計管理、サプライチェーン管理、生産管理、人事管理、サービス管理、CRM(顧客関係管理)、経費管理、プロジェクト管理の機能を搭載し、サーバーライセンスは47万7545円。同時使用ユーザーライセンスは47万7545円~21万5025円。ビジネス・エッセンシャルズ・エディションは、会計管理とサプライチェーン管理の機能を搭載し、サーバーライセンスは27万10円、同時使用ユーザーライセンスは27万10円~12万1450円。