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 日本オラクルは2009年1月29日、中堅企業向けERP(統合基幹業務システム)パッケージ「JD Edwards Enterprise One(E-One)」のメジャーアップ版となる「9.0」を発表した。SOA(サービス指向アーキテクチャ)に基づいて、JD Edwards E-Oneが提供する機能をサービスとして扱えるようにしたことが特徴だ。同日から出荷する。

 JD Edwards E-One 9.0では、約70機能をサービスとして扱えるようにした。「在庫情報の入力」「受注見込み情報の登録」といったサービスを利用できる。各サービスは、オラクル版SOA体系のAIA(Application Integration Architecture)に基づいて決定。大企業向けERPパッケージ「Oracle E-Business Suite」といった同社のパッケージ製品と「同様の仕様に基づいてサービス化を進めている」(セールスコンサルティング統括本部JD Edwards SC部の栗田雄一郎部長)。

 サービス化を進めることにより「PLM(プロダクト・ライフサイクル・マネジメント)やCRM(顧客情報管理)といった、当社のパッケージソフトとの連携が容易になる」(アプリケーション事業統括本部アプリケーションビジネス推進本部の野田由佳ディレクター)メリットがある。アプリケーション自体の機能も「内部統制の整備・運用を考慮し、マスターデータを詳細に管理できるようにするなどの強化を図っている」(同)。

 JD Edwards E-Oneのバージョンアップと同時に、開発環境を含む関連ミドルウエアの「JD Edwards Enterprise One Tools」も同時に「8.98」にバージョンアップした。新版では「オラクルが従来から持つ技術をより一層、取り込んだ」(野田ディレクター)。有償で販売している帳票作成ツール「Oracle BI Publisher」とBPM(ビジネス・プロセス・マネジメント)ソフト「Oracle BPEL Process Manager」を無償で同梱したほか、仮想化ソフト「Oralce VM」上で稼働可能にした。

 このほかJD Edwards E-One 9.0から、短期導入支援ツール「Oracle Business Accelerators for JD Edwards Enterprise One(OBA for E-One)」の日本語版の提供を始める。OBA for E-Oneはパラメータやマスターデータなどを事前に設定したテンプレート。会計、オーダー管理、組立型製造業向け生産管理の3分野を用意した。いずれも無償で提供する。日本オラクルによるとOBA for E-Oneを利用することで、導入コストを30%程度削減し、3~4カ月で導入可能になるという。

 JD Edwards E-One 9.0の価格は会計機能を導入する場合、10ユーザーで700万円から。価格はJD Edwards Enterprise One Toolsやデータベースソフト、アプリケーションサーバーなどを含む。野田ディレクターは「経済環境が悪化しているが、グローバルに展開したり展開を予定している中堅企業からの需要はある」とみる。