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写真 ワイヤレスカメラの外観
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表 NHKが開発したハイビジョンワイヤレスカメラの主要な諸元
表 NHKが開発したハイビジョンワイヤレスカメラの主要な諸元
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 NHKは2009年1月30日,ハイビジョン映像を低遅延で送ることができるワイヤレスカメラ(写真)を開発したと発表した。今回開発したワイヤレスカメラは,ハイビジョン映像を送る際にミリ波帯の無線を使うことで,遅延時間を約0.03秒以下とした点が特徴である(表)。

 出演者の口元をアップで撮影しても音声とのずれが気にならない水準になるほか,有線カメラの映像と切り替える際に違和感が生じないようになるという。従来のワイヤレスカメラでは,約0.5秒の遅延が発生していた。さらにワイヤレスカメラや有線カメラを複数台使う番組では,ケーブルの有無でカメラごとに遅延時間が異なり,演出上の制約が生じるという問題があった。

 NHKによると,「ミリ波帯の電波は直進性が強く,遮へい物により電波が弱められるため,安定に伝送することが難しく実用化が遅れていた」という。今回, ワイヤレスカメラからの電波をキャッチする受信機を4台使用してダイバーシティ合成をする手法を用いることで,電波が途切れることなく,自由に動きながら撮影することができるようにした。

 NHKは,2008年末の「第59回NHK紅白歌合戦」で今回開発したカメラを初めて使用した。ステージ上の移動撮影などで機動性を発揮したほか,込み入った場所でもケーブルレスで動き回れるため,「安全面でのメリットも確認した」という。

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