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 NECは2009年度3月期(2008年度)の第3四半期連結決算と通期の業績予想を発表した。三つある事業セグメントのうち、情報通信分野を受け持つIT/NWソリューション部門の通期予想は、黒字を確保するものの減収減益に陥る。売上高は前年度比4.1%減の2兆7500億円、営業利益は30.9%減の1110億円と予想した。

 2008年10月に発表した従来の通期予想と比べると売上高で1100億円、営業利益で360億円の業績下振れになる。中でもネットワーク分野が業績下振れの主因になっている。下方修正した金額のうち売上高で600億円分、営業利益で150億円分が、ネットワーク分野によるものである。

 ネットワーク分野の業績が悪化したのは、急激な円高により、全体の3分の2を占め、海外依存度が高い通信事業者向けの事業が売上高の減少や採算性の悪化に見舞われているため。また企業向けの事業も、下期に入るとユーザーの投資が減速し始めたという。

 ITソリューション分野は、従来の予想に比べて、金融と通信、製造業の顧客層で投資意欲が悪化しているという。また地方や中堅中小企業向けのIT商談では、サーバーやパソコンの更新案件の延期・中止が増えており、事業環境が急速に悪化していると説明した。

 なお半導体部門やパソコン・携帯電話部門を加えた、NEC全体の通期予想は、売上高が4兆2000億円、営業損益が300億円の赤字、純損益が2900億円の赤字と、大幅な業績悪化に陥る。前回予想では売上高が4兆6000億円、営業損益が1200億円の黒字、純損益が150億円の黒字と見ていた。