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写真●UQコミュニケーションズの田中孝司社長
写真●UQコミュニケーションズの田中孝司社長
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 KDDI関連会社でモバイルWiMAX事業者のUQコミュニケーションズは2009年2月3日、2月26日からモバイルWiMAXの試験サービスを開始すると発表した。サービス名は「UQ WiMAX」。モニター5000人を対象に、6月30日まで無料サービスを提供する。モニターの募集は本日から2月15日まで。5000人を超える応募があった場合は抽選となる。

 モバイルWiMAXは理論値で下り最大40Mビット/秒、上り最大10Mビット/秒の次世代モバイル通信規格。UQコミュニケーションズは2007年12月に事業免許を受け、サービスの準備を進めてきた。田中孝司社長は「携帯電話のような(小さなディスプレイに)限定されたインターネットではなく、真のモバイルブロードバンドの世界を作りたい」と決意を示した(写真)。

 試験サービスでは東京23区と神奈川県横浜市、川崎市で提供する。モニターへの応募はこれらの地域に在住していることが条件になる。通信端末はすべてパソコンに接続してインターネットにつなげるためのモデム端末。USB接続型2機種、PCカード型1機種、Expressカード型1機種の4機種を用意する。記者会見で田中社長は通信速度の測定のデモンストレーションを実施した。そこでは下り約16Mビット/秒、上り約4Mビット/秒を記録した。

7月からの本サービスは東名阪カバーで定額4480円

 本サービスは7月1日に開始する。この時期までに首都圏、京阪神、名古屋エリアをカバー。加えて東京23区エリアも基地局数を倍増させ、カバーエリアの穴を埋めていく。月額4480円の定額制でインターネット接続サービスを提供する。「携帯電話と違い、契約年数の縛りなしで提供する」(田中社長)。また、公衆無線LANサービスの無料オプションも秋に提供予定だ。

 本サービスで提供する通信端末の種類は試験サービスと同様。データ通信端末の価格は1万2800円~1万3800円となる。また、7月までにモバイルWiMAX通信機能内蔵のパソコンも登場する見込みだ。

 このほか、同社はメーカー主導の端末開発も奨励する。モバイルWiMAXの通信仕様を公開し、接続試験に合格した端末は自由に販売できるようにする。当面はこうした端末はパソコンが中心となる見込みだが、将来的には様々な機器への組み込みを計画する。「あるメーカーがmicroSDサイズのモジュールを開発中」(片岡浩一副社長)で、小型の組み込み端末を作れる環境も整いつつあるという。

 ユーザー獲得の目標は「2010年3月末までで数十万」(田中社長)。なお、この数字はUQコミュニケーションズ単独の数字。同社が計画するネットワークの卸売りの数字は含んでいない。ネットワークの卸売りは75社と協議しており、うち17社はすでに卸売り契約を締結する方向で検討が進んでいる。田中社長は「様々な業種・業態の企業と協業の話が進んでいる。MVNO(仮想移動体通信事業者:ネットワークの卸売りを受ける事業者)としては、ニフティが最初の会社になる予定だ」(同)と明らかにした。

 なお、法人向けサービスの提供については「エリアが広がらないと法人向けには販売しづらい」(田中社長)と当面は注力しない考えを示した。「実際に販売するときは、KDDIなどパートナーの力を借りて提供する」という。