PR

 日立製作所は2009年2月3日、08年4-12月期連結決算を発表した。連結売上高は前年同期比5.2%減の7兆5711億2000万円、営業利益が同8.5%減の1825億5800万円と減収減益。当期純損益は3569億1200万円の赤字だった。自動車や半導体の不振で電子デバイスなど各事業が軒並み前年同期を下回る中で、システムインテグレーション(SI)やハード/ソフトなどを扱う情報通信システム事業は唯一堅調。中村豊明 執行役専務は「プロジェクトマネジメント(PM)強化で受注時の見える化ができるようになり、ソリューション部門の利益率が高くなっている。ハードディスクドライブ(HDD)事業も大きく改善した」と説明する。

 情報通信システム事業の4-12月の売上高は1兆8827億円で前年同期に比べてほぼ横ばい。営業利益は1105億円で前年同期比314%増の大幅な増益となった。10-12月では売上高が前年同期比4%減の6009億円、営業利益が同169%増の383億円。サービスの売り上げは堅調だったが、円高の影響を受けてストレージの売り上げが低迷した。HDDは原価低減などによって、08年3月期第3四半期から4期連続の黒字を達成した。

 その他の分野の事業はいずれも不振が目立つ。電子デバイス事業は売上高が前年同期比4%減の8994億円、営業利益が同9%減の326億円。電力・産業システムは売上高が同1%減の2兆3964億円、営業利益が同61%減の380億円。デジタルメディア・民生機器事業は売上高が同12%減の1兆48億円、営業損失が427億円の赤字だった。

 同社は1月30日に、09年3月期の業績予想の大幅な下方修正を発表済み(関連記事)。中村専務は「固定費を削減し、赤字の製品からは手を引く」などと、黒字転換に向けた施策に取り組む姿勢を改めて強調した。