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写真1●ビットアイルが東京都文京区に開設した「第4データセンター」
写真1●ビットアイルが東京都文京区に開設した「第4データセンター」
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写真2●建物の強度を確保するために強固な補強材が設置されている
写真2●建物の強度を確保するために強固な補強材が設置されている
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写真3●コールドアイルチャンバー方式を採用したサーバー・ルーム
写真3●コールドアイルチャンバー方式を採用したサーバー・ルーム
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写真4●共連れ防止機能付きの入退場ゲート
写真4●共連れ防止機能付きの入退場ゲート
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 ビットアイルは2009年2月5日,東京都文京区に同社としては4番目のデータセンター「第4データセンター」を開設した。JR山手線内という都市型のデータセンターでありながら,最大2600ラックを設置できる拡張性が最大の特徴だ(写真1)。

 都市部にデータセンターを開設しようとすると,設置スペース,立地,建物の強度と耐床荷重,空調能力,電力供給など,さまざまな問題に直面する。しかし「当社の第4データセンターは,これらの問題にすべて対応した」と,ビットアイルの寺田航平氏(代表取締役社長CEO)は胸を張る。確かに,通常500~1500ラック程度の都市近郊のデータセンターにおいて,最大ラック数が2600,サーバー室の延床面積が最大7300平方メートルという値は注目に値する。

 加えて,東京都文京区という立地も重要だ。文京区には,伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が2008年10月に「目白坂データセンター(MDC)」を開設したように(関連記事はこちら),交通の便が良い上,地盤が固く,東京湾から5km以上離れているので水害のリスクが小さいというメリットがある。第4データセンターの建物自体は免震構造ではないが,十分な耐震補強を施しており(写真2),建物全体が地盤のしっかりした支持層の上に直接建っている。床荷重は2トン/平方メートルまで耐えられるという。

 空調については,コールドアイルチャンバー方式を採用。ラックと天井の間に壁を設けて密閉し,冷却通路(コールドアイル)を確保する(写真3)。これにより冷却効率を高め,CO2排出を従来の方式と比較して20%削減できるという。電源設備は特別高圧で2万5000kVA×2の受電容量を確保。1ラック当たり実効6kVAの電力を供給し,停電時でも24時間稼働できる非常用電源設備を併設する。

 データセンターの設備として欠かせないセキュリティも厳重だ。ICカードを使った電子錠に加え,要所に静脈認証の装置を設置することで,利便性とセキュリティの高さを両立している。受付とセキュリティ・エリアの間にある入退場ゲートには,共連れ防止機能を設置しており(写真4),不正に2人が同時に入室することはできない。

 ビットアイルの寺田氏は,「2008年後半から,エンタープライズ系の用途でデータセンターを利用する比率が増えてきている」と説明。SaaSやクラウド・コンピューティングの盛り上がりが,業務系のシステムにおけるデータセンター利用を後押ししていると分析する。「当社の既存の三つのデータセンターは満杯になりつつある。第4データセンターの受注状況も順調だ。今後も,エンタープライズ系のデータセンターのニーズは増え続けると思うので,2~3年後をメドに,都内に5番目のデータセンターを開設したい」(寺田氏)と今後の抱負を語る。