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 シリコンバレーの活性化を目指す非営利団体Joint Venture:Silicon Valley Networkは,同地域の景況や雇用などに関する調査結果を,米国時間2009年2月17日に発表した。それによると,シリコンバレーにも世界的な景気後退の影響が波及し始めており,2008年12月はサンノゼ,サニーベール,サンタクララの雇用口が前年同月と比べ1.3%減少したという。

 2008年における同地域へのベンチャ投資は,米国全体の29%を占めたものの,前年と比べ7.7%減少した。

 しかし,環境関連ビジネスは成長している。クリーン技術に対する投資は約19億ドルにのぼり,前年から94%増加した。シリコンバレーのクリーン技術への投資は,カリフォルニア州全体の55%,米国全体の31%に当たり,その多くがエネルギ生成やエネルギ・インフラに関するものだった。

 また,クリーン技術の雇用口は2005年と比べ23%増えており,とりわけビル建築(424%),交通(140%),新素材(54%)といったカテゴリの伸びが目立つ。

 同団体CEOのRussell Hancock氏は,「シリコンバレーの経済状況は,かつてないほど深刻だ。その一方で,クリーン技術の革新が進み,ソーラー技術の中心地としても発展を続けている。環境関連分野の新技術と雇用拡大が,経済危機を乗り越える手助けになるかもしれない」と予測している。

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