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写真●楽天技術研究所 森正弥所長
写真●楽天技術研究所 森正弥所長
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 「クラウド・コンピューティングというとバズワードと思われているかもしれない。しかし、現実により大きな人類社会に変革を促し始めている」。楽天技術研究所の森正弥所長(写真)は2009年2月24日、東京・品川で開催された「クラウド・コンピューティング フォーラム」でこう講演した。

 森所長は「クラウド、情報爆発、そしてパワーシフト」と題した講演で、自身が研究してきたクラウド・コンピューティングに関する米グーグルや米アマゾン・ドット・コムなどの取り組みを紹介。楽天で取り組んでいる大規模分散処理技術の概要も解説した。その背景として、インターネット上に膨大なデータが蓄えられつつあることを述べた。

 「米IDCのデータによれば、人類が保有する総データ量は2000年時点で6.2エクサバイト(エクサは10の18乗)、それが2007年には45倍の281エクサバイトに拡大した。“集合知”を超え、“巨大知”と言えるこの膨大なデータを活用できる世の中になった」(森所長)。

 最後に、そうした大規模分散処理技術や開発環境などを個人でも安価にクラウドから利用できることに言及。これが大きな社会変革を促すと結論づけた。「個人がクラウドを活用することにより、トーマス・フリードマンが『フラット化する世界』で指摘したように企業の時代から個人同士がつながる時代になりつつある。企業競争力は個人の力をいかに引き出せるかにかかってくる」と締めくくった。