米Seagateと米Advanced Micro Devices(AMD)は米国時間2009年3月9日,データ転送速度6Gビット/秒のSerial ATA(SATA)ドライブのデモを公開した。この転送速度は,現在主流のSATAインタフェース速度の2倍に相当する。
SATAの第3世代となる6Gビット/秒のストレージ・インタフェースは,3Gビット/秒と1.5Gビット/秒のSATAインタフェースとの互換性を維持し,同じケーブルとコネクタを利用する。前バージョンと比べて電力効率とディスク・アクセスの最適化機能「Native Command Queuing(NCQ)」を強化している。
デモでは,AMDの6Gビット/秒のSATA対応チップセットのプロトタイプを搭載したデスクトップ・パソコンを使い,3Gビット/秒のSATA対応のディスク・ドライブ「Barracuda 7200.12」と,6Gビット/秒の次世代SATA対応Barracudaのプロトタイプを接続してパフォーマンスを測定した。その結果,現行SATAで2.5Gビット/秒以上,次世代SATAで5.5Gビット/秒のパフォーマンスを記録した。
Seagateによれば,ストレージ装置のスループットは,現行のSATA規格の最高速度である3Gビット/秒に近づいている。ストレージ装置の読み書き速度がインタフェース速度を上回った場合には,ストレージ装置のスループットが低下するため,インタフェース速度がストレージ装置より速いことは重要だという。
今回のデモは,米ルイジアナ州ニューオーリンズで開催中のイベント「Everything Channel Xchange Conference」で実施された。6Gビット/秒のSATAインタフェース対応のハードディスク・ドライブは,2009年中に出荷される見通しだという。