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 インドITアウトソーシング大手Satyam Computer Servicesは現地時間2009年3月9日,同社の売却先を選定する入札プロセスを開始したと発表した。参加希望者は,現地時間2009年3月12日までに登録が必要となる。

 米メディア(InformationWeek)によれば,インドの建設およびエンジニアリング大手のLarsen&ToubroがSatyamの取締役会に入札の意向を伝えているという。このほかにも,同年2月の時点でいくつかの企業や非公開投資会社から買収の申し出があったとしている。これら企業の中には,同社の一部の事業に興味を示した企業もあったが,インド政府はSatyamの分割売却を認めていない。

 Satyamでは,2009年初めに過去の巨額粉飾決算が発覚。同社創立者で会長のRamalinga Raju氏が引責辞任した(関連記事:インドITアウトソーシング大手のSatyamが粉飾,会長が引責辞任)。1月11日には企業省が任命した取締役の受け入れを開始し(関連記事:巨額粉飾が発覚したSatyam,政府任命の取締役を受け入れ),2月5日に新CEO(最高経営責任者)が就任した(関連記事:粉飾決算のSatyam,新CEOが決定,社内から登用)。また,インドの中央捜査局(CBI)は2月18日,同社の巨額粉飾決済について捜査に乗り出すと発表している(関連記事:Satyamの巨額粉飾決済,インド中央捜査局が捜査を開始)。

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