米Hewlett-Packard(HP)は米国時間2009年3月10日,新たなディスク・ストレージ製品「HP StorageWorks Enterprise Virtual Array(EVA)6400」「EVA8400」,ネットワーク・ストレージ仮想化ハードウエア/ソフトウエア「HP SAN Virtualization Services Platform(SVSP)2.1」(写真),データ保護ソリューション「HP Data Protector」を発表した。ストレージやバックアップ管理にかかる作業負荷/コストの削減を支援する。
EVA6400/8400はハード・ディスク装置(HDD)ベースのストレージ製品。搭載可能なHDDの数は,EVA6400が最大216台,EVA8400が最大324台。最大1TバイトのHDDを用意しているため,EVA6400は216Tバイト,EVA8400は324Tバイトのストレージ容量を提供できる。キャッシュ・メモリーのサイズは,EVA6400が8Gバイト,EVA8400が14Gバイトまたは22Gバイトある。同製品を利用すると,ストレージ管理コストを最大50%減らせるという。「HP-UX」「HP OpenVMS」のほかWindows/Solaris/Linux/IBM AIX/Mac OS XといったOSや仮想化ソフトウエアVMware/Xenに対応している。
SVSP 2.1は,ネットワーク接続されたSANを一括管理して仮想的な単一ストレージ・システムとして運用するためのソリューション。ストレージ装置の有効活用が可能になり,バックアップなどに関する手間も少なくなるとしている。同社以外のストレージ装置も管理できる。
米メディア(InfoWorld)によると,EVA6400,EVA8400,SVSP 2.1の販売は既に始まっており,米国における希望小売価格は,EVA6400が2万4240ドルから,EVA8400が6万1456ドルから,SVSP 2.1が3万7180ドル。
HP Data Protectorは,物理/仮想化環境にあるデータの一括保護を目的とした,ソフトウエアとサービスによる中規模/大規模企業向けソリューション。HDDやテープ装置を使ったバックアップ/リカバリを自動化できる。世界トップ500社の半数弱が導入しており,利用者社数は合計2万2000社以上という。
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