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エーピーシー・ジャパンの有本一ビジネス・デベロップメント部ディレクター
エーピーシー・ジャパンの有本一ビジネス・デベロップメント部ディレクター
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 「データセンター全体をいかに最適化するかが重要」。2009年3月13日,都内で開催された「グリーンITフォーラム」で,エーピーシー・ジャパンの有本一ビジネス・デベロップメント部ディレクターが,データセンターのグリーン化に向けた同社のアプローチを説明した。

 電源装置関連製品の専業メーカーである同社は,数年前から「モジュラー型」の製品を提供している。「2003年から標準化とモジュラー型アプローチの利点を訴えてきた。レゴ・ブロックのように,いつでも必要なだけラックに追加できる。急な変更や拡張が必要になっても,短時間で対応でき,可用性も高まる」(同)。

 有本氏がデータセンターに起こりがちな問題として挙げたのは,オーバー・サイジングの問題。「データセンターを設計する際には10年,15年先までの需要を予想するが,結果的にオーバー・サイジングになる例が多い。実際には稼働率が40%程度にとどまっている」と指摘。モジュラー型アプローチの優位性をアピールした。

 APCは,電源やラック,冷却設備などの物理レイヤーを管理するソフト群も提供している。「主要システム管理ソフトとはもちろん,ビル管理のシステムとも連携でき,データセンターを文字通り丸ごと最適化できる」と訴えた。

 APCは同社のサイトで,データセンターの電力消費やCO2排出量,コストなどを試算する8つのツールを無償公開している。有本氏は「大まかなCO2削減プランを作ったり,仮想化技術の導入効果を試算したりできる。データセンター最適化に向けて考えをまとめるのに,ぜひ役立ててほしい」(同)という。