日本オラクルは3月24日、IFRS(国際財務会計基準)に対応したシステム提案力を強化するための協議会「IFRSパートナーコンソーシアム」の第1回会合を開催した。同社の遠藤隆雄 代表執行役社長 最高経営責任者は、「厳しい経済環境の中でもユーザー企業に投資してもらえるよう、参加パートナーの英知を結集して安価で確実に導入できるシナリオを作っていきたい」と冒頭であいさつした。
IFRSパートナーコンソーシアムは、日本オラクルが同社のERP(統合基幹業務システム)製品を扱うパートナー企業に呼びかけて2月に設立した。IFRSに対応したソリューションを共同で検討/マーケティング活動していくことで、ERP市場を盛り上げていく狙いがある。参加パートナーは、NTTデータやCSKシステムズ、IBMビジネスコンサルティングサービスなど計36社(3月24日時点)。第1回会合には、36社の担当者86人が出席した(写真)。
コンソーシアムは9月末までを「第1期」と位置付けて、活動方針や内容を規定していく方針である。このほか「製品勉強会」「海外事例勉強会」「各社テンプレート勉強会」「既存顧客ミーティング」といったテーマごとの分科会を設け、参加パートナー同士の情報交換を促していく。さらに、ユーザー企業を対象にした「5回通して聴講するとIFRS対応要件が一通り分かる」という共同セミナーを5月から毎月開催していく。