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EMCジャパンの高橋俊之執行役員マーケティング本部長
EMCジャパンの高橋俊之執行役員マーケティング本部長
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 「複数のデータセンターにまたがってストレージを仮想化し、単一のストレージ環境として運用できるようにする」。EMCジャパンの高橋俊之執行役員マーケティング本部長は2009年4月14日、東京都内で開催した仮想化技術専門イベント「仮想化フォーラム2009」でストレージ仮想化について講演。その席上、明日発表予定の新技術について概略を明らかにした。

 新技術を使うと、データセンター内でのストレージ仮想化だけでなく、複数のデータセンターをまとめて仮想化できる。これを活用することでサーバーの移転を容易にするという。「あるデータセンターで動くサーバーを別のデータセンターに移転させたい場合、サーバーはヴイエムウェアの『VMotion』で簡単に動かせる。しかし、データセンターを越えてストレージを移設するには、相当な決意と期間とコストが必要になる」(高橋本部長)。新技術でこの課題を解決する。

 また、データセンターの建物の制限を超えて、柔軟にストレージを拡張できるようにする。高橋本部長は「何万というディスクドライブをまとめて何十万という仮想サーバーに供給でき、数十万テラバイトのストレージ容量で1秒当たり数千万の入出力操作をこなす情報インフラを構築できる」と胸を張る。複数のデータセンターを一つのストレージと見なせるため、運用管理負荷の軽減、可用性の向上も期待できるという。

 2010年には“地球規模のデータセンター仮想化”というコンセプトの新サービスを国内で提供する。これは「Atmos」というサービス名で米国においては発表済み。通信事業者や大手サービス事業者を中心に採用の準備が進んでいるという。実態はインターネット上のコンテンツ配信基盤。「ユーザーごとのアクセス制限などポリシーベースの管理が可能で、全世界へのコンテンツ配信サービスを容易に構築できる」(高橋本部長)。

 従来からあったデータセンター内のストレージ仮想化は、ストレージエリアネットワーク(SAN)でディスクの物理構成を隠ぺいする「Invista」、IPネットワーク上で複数のファイルサーバーを一つに見せる「Rainfinity」の2種類を展開。これらは国内でも採用例があり、企業での導入が進んでいることをアピールした。