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 電通が5月11日に発表した2009年3月期の連結業績は、最終損益が204億5300万円の赤字に落ち込んだ。前年度は362億4600万円の黒字だった。景気後退による広告出稿の減少に加え、投資有価証券の評価損511億1600万円を計上した影響が出た。電通は大幅な赤字を踏まえ、6月の取締役賞与を支給しないことを決めた。

 売上高は前年比8.3%減の1兆8871億7000万円。営業利益は23.1%減の431億8400万円、経常利益は21.5%減の533億6300万円だった。

 電通単体の売上高を主要10業種でみると、前年度を上回ったのは食品(0.5%増)と趣味/スポーツ用品(2.9%増)の2業種で、ほかは金融/保険(19.2%減)や自動車/関連品(16.3%減)をはじめ、すべて前年割れだった。

 媒体別にみると、新聞(19.2%減)、雑誌(14.2%減)、ラジオ(7.1%減)、テレビ(5.6%減)の主要4分野はすべて落ち込んだ。屋外広告などのOOHメディア(14.0%減)も不調。インターネットなどのインタラティブメディア(9.3%増)のみ前年度を上回った。

 2010年3月期の連結業績予想は、売上高を前年比13.4%減の1兆6344億円とした。世界陸上競技選手権のベルリン大会や、日本の衆議院議員総選挙などは好材料になるが、国内経済の悪化による厳しい事業環境は続くとみている。経常利益は55.2%減の239億円、最終損益は114億円と黒字に転じる見込み。

■関連情報
・電通のWebサイト http://www.dentsu.co.jp/