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写真1●アイ・エス・ビーのAndroid対応STB。今後ソフトウエアを作り込むことで,HDTV映像もスムーズに再生できるという
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写真2●Android搭載端末でBluetooth対応周辺機器を利用するデモンストレーション。太陽誘電の評価ボードを利用した
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写真3●Android搭載デジタルフォトフレーム。DLNAミドルウエアを搭載し,ネットワーク経由で表示画像を更新できる
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写真4●ナビゲーションシステムのデモ。Androidの通信機能とGUI機能だけを使い,経路計算はクラウドサービスを利用している
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写真5●複数動画の同時再生に対応したAndroid搭載デジタルサイネージデバイス
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写真6●Android上でDTCP-IPの暗号を解除するデモ。画面右が動作中のAndroidの画面,画面左が暗号解除後の動画を再生した画面
写真6●Android上でDTCP-IPの暗号を解除するデモ。画面右が動作中のAndroidの画面,画面左が暗号解除後の動画を再生した画面
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 東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中の「第12回組込みシステム開発技術展」(ESEC2009)で,米Googleが携帯電話機向けに推進するオープンソースプロジェクトの「Android」を,情報家電などの組み込み機器で活用するための取り組みが多数紹介されている。

 アイ・エス・ビーのブースでは,Texas InstrumentsのOMAP3530を搭載したリファレンス・ボードでAndroidを動作させ,その上で動画ファイルの再生やWebサイトをブラウズするデモデモンストレーションを行っていた(写真1)。動画の再生画面ではフレーム数が少なくコマ送りのような状態になっていたが,これは画面の表示処理をすべてソフトウエアで行っているためで,今後ハードウエアで処理できるようソフトウエアを作り込むことで,HDTV映像もスムーズに再生できるようになる見込みだという。また,Androidを搭載したシステムをBluetoothに対応し,ワイヤレスでキーボードを利用したり音楽を再生したりするデモを行っていた(写真2)。

 富士通ソフトウェアテクノロジーズのブースでは,Androidを搭載したデジタルフォトフレームとナビゲーションシステム,デジタルサイネージデバイスのデモを行っていた(写真3~5)。デジタルフォトフレームは,既存のDLNAミドルウエアをAndroid用にポーティングし,ネットワーク経由で表示画像を更新できる。ナビゲーションシステムは,ネットワークと親和性の高いAndroidの特徴を生かし,地図情報や経路計算にネットワーク上のクラウドサービスを利用する方式で実現した。端末側のアプリケーションは,始発点と目的地の情報をサーバーに送信する機能と,サーバーから受信した経路結果を画面表示するだけでナビゲーションを実現しており,約2週間という短期間でデモ機を準備できたという。デジタルサイネージデバイスはIntelのAtomプロセッサを使ったシステムで,Android上で複数の動画を同時再生するデモを行っていた。Windows系のプラットフォームを利用する従来のシステムと比べて,コストを削減できるという。

 ユビキタスのブースではAndroid上にDTCP-IPを実装し,DLNAサーバーから受け取った地上デジタル放送の録画番組を再生するデモを行っていた(写真6)。Texas InstrumentsのOMAP3を搭載したリファレンス・ボードを用い,Android上でDTCP-IPの暗号データを解除するまでを処理し,映像のデコード処理は別のハードウエアで行っている。DLNAサーバーから転送されたデータは,スムーズに再生されていた。

 アイ・エス・ビーの岩井一裕 営業企画推進部マネージャーは,組み込み機器にAndroidを利用するメリットは,開発とマーケット展開の両方にあるという。開発面では,Linuxを利用した組み込み機器開発のノウハウを活用できるため,アプリケーション開発のハードルが低くなる。これは開発コストの大幅な削減にも繋がるという。一方,マーケット展開の面では,アプリケーションなどの開発結果をAndroidという共通の大きなマーケットで活用できる。STBやカーナビなど,個々の機器のマーケットは小さくても,Androidで統一することで情報家電や携帯電話機まで含む大きなマーケットの一員になれるという利点があるという。今後携帯電話機以外の組み込み機器でも,Androidを採用する動きが広がりそうだ。