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写真1●HTC Nipponのデビッド・コウ代表取締役社長
写真1●HTC Nipponのデビッド・コウ代表取締役社長
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写真2●Androidマーケットで好みのアプリをダウンロードできる
写真2●Androidマーケットで好みのアプリをダウンロードできる
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 台湾HTCの日本法人HTC Nipponは2009年5月20日,前日に発表された(関連記事)NTTドコモのAndroid端末「HT-03A」について説明会を開催した。Android端末はアプリケーションの多様性でユーザー層を拡大できると紹介。海外で発売した新端末を迅速に日本へ投入することで,国内のスマートフォン市場を拡大していく方針を示した。

 HTCはスマートフォンに特化した携帯端末メーカー。50カ国以上で事業展開をしている。2008年の全世界での出荷台数は1200万台で「主要な日本の携帯メーカーの大半を超える」とデビッド・コウ代表取締役社長は話す(写真1)。小型のWindows Mobile端末や欧米でAndroid端末を投入したことが影響し,2008年の成長率は「前年比30%」(コウ社長)に達した。景気後退の影響が懸念される2009年にも,10%以上の成長を狙う。

 その成長を支える大きな要素はAndroid端末であると展望する。欧米で発売したAndroid端末「T-Mobile G1」の利用動向を分析すると,週に1回はアプリをダウンロードしており,通常の音声端末のユーザーに比べてデータ通信を50倍利用しているという。従来の携帯電話にはなかった利用スタイルが広がりつつあると同社はみている。

 HT-03Aの機能については,Gmail,Googleマップ,YouTubeといったGoogleのサービスが快適に利用できると説明。加えて,HSDPA(high speed downlink packet access),GSM(global system for mobile communications),無線LAN,Bluetoothと複数の通信機能を搭載している点を強調した。

 アプリケーションについては,グーグルが運営するAndroidマーケット(写真2)で「何千もの種類がそろい,ダウンロードできる」(コウ社長)ことから,幅広いユーザー層に訴求できるとする。ゲームや音楽といったエンターテインメント関連のアプリのほか,搭載する重力センサーや地磁気センサーの機能を生かして,星座の位置を確かめるアプリなどを紹介した。

 今後は「開発期間を短縮して,日本に出来るだけ早く製品を投入したい」(コウ社長)と方針を示した。NTTドコモが2008年に発売したWindows Mobile端末「HT1100」の場合,海外での端末投入の1年後に日本で発売した。その後の小型Windows Mobile端末「Touch Diamond」では,その期間を4カ月に短縮。今回の「HT-03A」は2カ月足らずの差で発売にこぎつけたという。「市場や携帯電話事業者の要望をくみ取り,最新の技術を最短のスピードで投入していく」(コウ社長)と意気込みをみせた。

 Android端末の開発費については「先駆者として開発しているために,初期コストは高い」(コウ社長)と説明。オープンOSであるために端末が低価格化するとの見方を否定した。アプリやサービスの開発に労力がかかるほか,無線関連のさまざまな特許料が発生するので,OSのライセンス料が製造コストに占める割合は小さいという。