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 NTTデータや富士通などITベンダー6社は2009年5月26日、非機能要求を決めるためのツール群「非機能要求グレード」を公開した。非機能要求とは性能や信頼性などで、システム要求のうち機能要求以外の要求すべてを指す。今回、これまで公開済みの三つをバージョンアップさせ、さらに「システム基盤の非機能要求に関するグレード表」が新たに加わったことで、ツールが一通り完成した。

 グレード表は非機能要求項目のうち、特に重要で開発コストへの影響が大きい105項目について、発注者と受注者が早期に決定するためのツール。社会基盤を支えるシステム、企業の基幹システム、その他のシステムという三つのモデルシステムごとに、具体的な非機能要求の値が記載してある。これまでに公開されたほかのツールと併せて使うことで効果が高まる。

 これまで公開した三つの成果物はユーザー企業のレビューの結果を取り込んだ。経済産業省が主催する非機能要求グレード「ユーザビュー検討委員会」で2008年末にユーザー企業7社がレビューし、300件近い要望を出したという。この結果を基に、245個の非機能要求項目を定義した「項目一覧」に2~6段階の具体的な数値を定義するなどした。

 ツールを作成・公開したのは、業界団体「システム基盤の発注者要求を見える化する非機能要求グレード検討会」。NTTデータ、富士通、NEC、日立製作所、三菱電機インフォメーションシステムズ、OKIの6社が2008年4月に発足させた。ツールは検討会のWebサイトから誰でも無償でダウンロードして利用できる。

 公開に併せて検討会はツールの有用性をあげるため、非機能要求グレードに対するパブリックコメントを6月30日まで募集する。「非機能要求は重要だが決定するのが難しい分野。ツールをより使いやすくするためにぜひ実際に使っていただいてフィードバックを寄せてほしい」(NTTデータ広報)。