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 電子ペーパー・ディスプレイを扱う台湾のPrime View International(PVI)は,米E Inkを買収することで両社が最終合意に達したと,現地時間2009年6月1日に明らかにした。E Inkと同社の知的財産を約2億1500万ドルで取得する。手続きは,株主と規制当局などの承認を経て,2009年第4四半期に完了する見通し。

 E Inkは,電子ペーパー・ディスプレイ素材の大手サプライヤ。PVIは,2005年にオランダのRoyal Philips Electronicsの電子ペーパー事業を買収したのを契機に,電子ペーパー・ディスプレイに注力している。これまでE Inkの協力を得て,電子ブック端末「SONY Reader」や「Kindle」などに供給しており,両社が全世界で取引している電子ブック・メーカーは20社を超える。

 PVIは買収を通じて,今後急成長が見込まれる電子ブック市場に対応したい考え。一方E Inkは,運営資金を拡充することで,新技術と新製品の開発を加速する。PVIが引用した米iSuppliの調査結果によると,2008年から2012年にかけて,電子ブック・デバイス市場は年平均105%の成長率で拡大するという。

 PVI会長兼CEOのScott Liu氏は,「全世界で,エネルギーと無駄を省くグリーン技術が求められている。E Inkの電子ペーパーは,電子出版やモバイル・ディスプレイ分野におけるニーズがとりわけ高い」と述べている。

 PVIは2008年にも,韓国Hydis Technologiesの株式74%を取得し,電子ペーパーで用いるトランジスタ・バックプレーンの製造能力を強化している。

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