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 「デジタルサイネージという言葉が定着してきた。広告業界,通信業界,ディスプレイ業界など関係業界が熱く盛り上がってきた」――。デジタルサイネージコンソーシアム(DSC)理事長の中村伊知哉氏は2009年6月8日,DSC2009年度活動報告の場でこのように評価した。会見では,DSCが定めた「デジタルサイネージガイドブック」を公開することや,2009年秋に東京・秋葉原と六本木で実証実験を実施することなどが報告された。会見ではDSCの(1)システム部会,(2)指標部会,(3)ロケーション部会,(4)プロダクション部会のそれぞれについて活動報告があった。

 (1)システム部会では,デジタルサイネージガイドブックの公開が報告された,ガイドブックは,デジタルサイネージに関連する用語の定義やサイネージの分類,設置場所やその目的などが分類されている。

 (2)指標部会は,テレビでいう視聴率に相当する指標を検討している。指標の策定は現在検討中だが,今年度は「AICCITE(アイシテ)の法則」を発表した。これはデジタルサイネージが視聴態度(Attitude),情報(information),コンテンツ(Contents),サーキュレーション(Circulation),タイミング(Timing),エモーション(Emotion)の六つのカテゴリーで構成しており,それぞれの効果が高いほどメディアとして成功しやすいという仮説である。DSC 常務理事の江口靖二氏は,「例えばエモーションは,金曜の仕事帰りと月曜の朝の気持ちを考えてほしい。この二つの状況では気持ちが異なるため,見せる情報も気持ちに合わせた方が効果が高い,といったものだ」と説明する。

 (3)ロケーション部会は4つのワーキング・グループ(WG)で構成している。秋葉原WGと六本木WGは2009年秋にそれぞれの場所での実証実験を実施する予定という。秋葉原WGでは総務省のユビキタス特区の申請も検討している。ロケーション・データベースWGは,全国各地のデジタルサイネージの場所や特性をまとめたデータベースを作るWGである。データベース化とWeb上の地図へのプロットを進めている。最後のパーソナル・サイネージWGは,デジタル・フォトフレームなどの家庭内ディスプレイをメディア化できないかを現在検討しているという。

 (4)プロダクション部会は,優秀なデジタルサイネージを表彰するデジタルサイネージプレアワードの受賞作品を選定したことを発表した。6月10日から実施されるデジタルサイネージジャパン2009で表彰式を実施する。

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