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 米AppleのCEOで現在療養休暇中のSteve Jobs氏が,肝臓移植手術を受けたと米メディア各社が報じている。同氏は2009年1月に,ホルモンバランスが崩れたために治療を受けていると告白。その後半年間の療養休暇に入り,COOのTim Cook氏がCEO代行を務めている(関連記事:AppleのJobs氏が6月末まで療養休暇,CEO代行はCOOのCook氏)。

 米国時間2009年6月20日付の米Wall Street Journal(オンライン版)によると,手術は約2カ月前にテネシー州で行われた。経過は順調で,同氏は予定通り今月末に復帰する見通しだが,当初は非常勤で任務にあたる。

 同氏は過去に珍しい種類のすい臓ガンを患い,2004年8月に手術を受けた。すい臓や胃腸の手術を専門とする医師によれば,同氏がかかったすい臓ガンは他の臓器,特に肝臓に転移する傾向があるという。

 一方米New York Timesは,今回の肝臓移植がすい臓ガンの転移とは無関係だろうという専門家の意見を紹介している。

 同氏の健康状態を巡る噂は同社の株価にも影響を与え,2009年1月に,治療に専念することを発表した際には,前日比7%減の79.15ドルに下落した。しかし,不況にもかかわらず同社が安定した事業を継続していることに投資家が好感触を得ているようで,6月19日の終値は139.48ドルだった(米Associated Press)。

 英Reutersが引用した全米臓器分配ネットワーク(United Network for Organ Sharing)のデータによると,肝臓移植を受けた患者の3年後の生存率は70%という。

 なお,いずれのメディアもJobs氏本人のコメントは得ていない。