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写真●日本オラクルの瀬尾直仁Fusion Middlewareビジネス推進本部シニアマネジャー
写真●日本オラクルの瀬尾直仁Fusion Middlewareビジネス推進本部シニアマネジャー
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 日本オラクルは2009年6月23日、BI(ビジネスインテリジェンス)ツールと連携して動作する多次元データベース(DB)の新版を発表した。特徴は、切り口を様々に変更するOLAP(オンライン分析処理)の対象に、業務システム用DBにあるリアルタイムのデータを加えたこと。同社の瀬尾直仁Fusion Middlewareビジネス推進本部シニアマネジャー(写真)は「一般的にリアルタイム性を求めると分析に時間がかかるようになるが、新版はレスポンスが落ちない」と話す。同日から出荷する。

 製品の名称は「Essbase」。データソースとして過去のデータを保存するデータウエアハウス(DWH)と業務システム用DBを利用できる。DWHから「前日までの過去2年分の売り上げ」データをバッチ処理で事前に集計し、「当日の売り上げ」は業務システムからリアルタイムに検索・集計する、といった具合に使い分ける。この結果多次元DBが二つできるが、それらは仮想的に統合でき、BIツールからは一つの多次元DBとして扱えるという。

 多次元DBを作る代表的な手法として、事前にバッチ処理でデータを集計して作った多次元DBを分析する方法と、分析のたびに多次元DBを作る方法がある。前者は分析が素早くできるがリアルタイムのデータは使えない、後者はリアルタイムのデータが使えるが分析結果を得るまでに時間がかかる、という特徴がある。新版では二つの手法を組み合わせることで、「リアルタイム性の担保と高い分析レスポンスの両方を実現した」(瀬尾シニアマネジャー)。従来はバッチ処理による事前集計にしか対応していなかった。

 用途について瀬尾シニアマネジャーは「海外に拠点がある企業の場合、時差の影響を受けるため、事前に集計した多次元DBを組み合わせてもビジネス全体の状況を把握することは難しい。リアルタイムのデータを組み合わせることで、現状を正しく理解できる」と話す。

 価格は25人が利用できる最小構成で33万750円。