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 米IBMは米国時間2009年6月25日,公開鍵方式で暗号化されたデータを復号せずに機密性を維持したまま処理できる手法を開発した。データの内容を知ることなくさまざまな処理が行えるため,クラウド・コンピューティング環境への保存や各種分析/スパム・フィルタリングなどを施しても情報セキュリティを確保できるとしている。

 この手法は,公開鍵方式の暗号技術が考案されて以来,難問とされていた「privacy homomorphism(準同型暗号)」(別名「fully homomorphic encryption」(完全準同型暗号)を実現するもの。同社の研究者は「イデアル格子」と呼ばれる数学的手法を用い,暗号化データの機密性を損なうことなく情報を自由に分析できるようにしたという。

 例えばクラウド・コンピューティング・サービスを手がける企業は,顧客から預かったデータを暗号化したまま保存して販売パターン分析を施すといったオプション・サービスを提供できる。またスパム・メール用フィルタに応用すると,暗号化されたままのメールでもスパムかどうか判断できるようになるとという。

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