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日本ヒューレット・パッカードの村上申次 執行役員 EDS事業統括
日本ヒューレット・パッカードの村上申次 執行役員 EDS事業統括
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 「この8月にEDSジャパンと合併することで、テクノロジーとサービスの両方に強くなる。その総合力を生かして、日本の会社を元気にしたい」。こう語るのは、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)の村上申次 執行役員 EDS事業統括だ。「勝つビジネスに貢献するIT」と題して、IT Japan 2009で講演した。

 村上氏は、ITサービス会社、EDSジャパンの代表取締役 社長執行役員も務める。昨年夏に、米HPと米EDSの合併が発表されて以降、日本HPとEDSジャパンの合併を進めてきた。新会社は、8月1日に発足する。

 「HPは、ハードウエアやソフトウエアのベンダーを買収してきたこともあり、テクノロジーに強い。ITアウトソーシングの草分けとも言えるEDSとの合併で、サービスカンパニーへと進化していく」と村上氏は説明する。

 統合によって、米HPの売上高におけるITサービスの比率は、統合前に比べて14ポイント増の30%になる。「PCやプリンターなどの売り上げを除くと、サービスの売上高比率は6割に達する」と村上氏は話す。

 EDSは、ビジネスプロセスアウトソーシング事業やアプリケーションサービス事業、ITインフラのアウトソーシング事業などを手がけている。「米国大手企業の情報システム子会社として30年ほど前に設立されたこともあり、顧客志向の強い会社だ」と村上氏は説明する。世界の大手自動車メーカー25社のうち21社に向けて、アプリケーションサービスやアウトソーシングサービスを提供している。世界の10大金融機関のうち、7社が顧客企業になっているという。

 日本の会社を元気にするカギについて、村上氏は「企業のITコストの8割を占める運用・保守コストを、顧客のビジネスを支えながら、減らしていくことが大切だ」と指摘する。運用・保守コストの削減策として、村上氏は、EDSとの合併を機に本格的に提供するITトランスフォーメーションサービスについて説明した。

 ITトランスフォーメーションサービスは、システムで稼働する業務アプリケーションのソースコードやデータを分析した上で、企業のシステムを段階的に切り替えていくサービスである。

 特徴は、ITインフラだけを変更したり、メンテナンスしやすいようにソースコードを書き換えたりするなど、コストの削減効果が大きい取り組みから始めること。分析や切り替えの手順などは、EDSが蓄積してきたノウハウや方法論を採用する。「削減できたコストを使って、アジャイルに開発できるITアーキテクチャの整備などに取り組んでいける」と、村上氏はメリットを語る。

■変更履歴
タイトルで「日本HPの村上社長」としていましたが、正しくは「日本HPの村上執行役員」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2009/07/03 14:50]