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ローソンの横溝陽一・常務執行役員CIO ITステーションディレクター
ローソンの横溝陽一・常務執行役員CIO ITステーションディレクター
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オムロンの樋口英雄・執行役員常務グループ戦略室長
オムロンの樋口英雄・執行役員常務グループ戦略室長
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 2009年7月3日に東京都内で開催された「IT Japan 2009」で、ローソンとオムロンのCIO(最高情報責任者)が「絶対に削減しないIT(情報技術)投資、この際一気に削減するIT投資」をテーマに対談した。

 ローソンの横溝陽一・常務執行役員CIO ITステーションディレクターは現在重視しているIT投資の方針について、「小売業の変化は激しく、早期に変化を読み取って対応する必要がある。顧客情報や売り上げ情報などの分析力を武器にして、行動に結び付けられる企業になるための取り組みを進めている」と話した。

 一方で、オムロンの樋口英雄・執行役員常務グループ戦略室長は、「昨今の不況でオムロンの業績はとても厳しい。事業構造を抜本的に変えつつITそのものの構造を変える取り組みを進めることで、何とかこの危機を乗り越えようとしている」と説明した。

アーキテクチャーを変えればコストは下がる

 最近のコスト削減に関する取り組みについて、ローソンの横溝氏は「今年からの7年間で約1000億円のIT投資(運用費用を含む)をする予算を組んでいたが、2割削減することにした。システムのアーキテクチャーを見直したり、機器が“保守切れ”でも買い換えずに延命策を取ったり、という工夫を積み上げた」と説明した。

 オムロンの樋口氏は「長年続けてきた既存システムの保守・改良をゼロから見直して、原則として改良しないことに決めた。既存システムにかかわるコストを従来の3分の2程度に圧縮できる。残ったお金を抜本的なIT構造改革の原資とすることで、利用部門側にも納得してもらっている」と話した。

 さらに、ローソンの横溝氏はITコストの削減について、「前年より人件費・費用を下げてほしいとパートナー(ITベンダー)と交渉する程度では、さほどコストは下がらない。それよりも、パートナーと一緒に“夢を見る”ことが大事。例えば、あるアプリケーションは、クラウド技術を活用することで、2カ月・数千万円で作れた。通常の方法だったら、期間は1年、費用が2億円程度かかっていただろう。こういう取り組みをパートナーと一緒にどんどんやっていきたい」と語った。