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 米国を中心にインターネットを活用したアニメ制作者向けサービス「ANIBOOM」(http://www.aniboom.com/)を提供するイスラエルの企業ANIBOOMは,日本のアニメ制作者の獲得を目的に日本語版ANIBOOMの提供を検討している。日本側のパートナーと国内事業について話し合うために2009年6月下旬に来日していたANIBOOMのUri Shinar CEO & Chairmanが本誌の取材に答えた。2009年内をめどに日本法人の設立も目指しているという。

 Shinar氏は「インターネット,モバイル,ゲーム,テレビ,広告など,幅広い市場でアニメが活用されている。アニメはクロスプラットフォーム展開も容易で,今後世界中でニーズが高まる」と,同事業の将来性を語った。また日本での事業展開について「アニメの文化や伝統が根付いている日本のアニメ制作者をANIBOOMに参加しやすくするのが目的。ポケットモンスターやThe Simpsonsのように,世界中で楽しんでもらえるアニメ作品を生み出したい」と説明した。

 ANIBOOMは現在,プロのアニメ制作者を対象に,自作のアニメ作品を投稿して公開したり,アニメ制作者同士が交流できるサービス,複数のアニメ制作者でアニメを分業して製作するためのアプリケーションやプラットフォームなどを提供している。ANIBOOMはこうしたサービスを通じて,(1)会員が独自に製作したコンテンツを用いたアグリゲーション事業,(2)才能のあるアニメ制作者を発掘し,ANIBOOMのオリジナル作品を製作・配信する事業,(3)世界中のアニメ制作者と分業作業が可能なアニメ製作プラットフォームを活用した「仮想アニメ・スタジオ」事業──などで収益を得る計画である。

 具体的に(1)については,会員が製作した作品やキャラクターなどを使って企業向けのCMを製作するビジネスで,これまでに大手清涼飲料水メーカーなどによる採用実績があるという。(2)に関しては定期的にコンテストを主催することで,個人や中小のスタジオに埋もれている才能のあるアニメ制作者を発掘し,世界展開をにらんだオリジナル作品を製作する機会を提供する。(3)については,インターネットを活用してアニメの製作作業を会員間で分業することで,安く,早く,高品質のアニメを製作できる体制を整え,オリジナルのアニメ作品や,世界各地の放送事業者・CM向けアニメの製作を請け負う計画である。