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 日立製作所は2009年7月15日、グリッドシステム構築事業で英エクセリアン(本社ロンドン)と提携したことを明らかにした。金融機関向けに、企業内のサーバーやストレージといったリソースを仮想的につないでデータ分析などの計算処理をこなすグリッドシステムの構築事業を強化する。欧米金融機関への納入実績を持つ同社の支援を受けながら、国内の金融機関にグリッドシステムの構築を提案する。

 このほどグリッドシステムの構築や導入コンサルティングを手がける英エクセリアンと協業した。日立は金融機関向けにグリッドシステムの導入に向けたコンサルティングサービス、性能設計や製品選定などの上流設計、グリッドシステムの実装の三つのサービスを提供する。このうちコンサルティングと上流設計でエクセリアンと協業する。自社のミドルウエアにグリッドシステムの構築に必要な機能を追加したり、新たにミドルウエアを開発したりする。今秋までに具体的な製品体系や価格などを決める。

 日立が目指すのは全社規模の大規模なグリッドシステムの導入。同社によると、国内の金融機関では証券会社などを中心にグリッドシステムを稼働させているが、現時点ではリスク分析、シミュレーションなどの用途別に特定の部門内で使うケースが多いという。今後は、対象データの増加に直面したり、データ処理のさらなるスピード向上を望む顧客が増え、部門単位でなく全社規模のグリッドシステムの構築ニーズが高まるとみている。

 エクセリアンは、欧米の金融機関に加え、三菱UFJフィナンシャル・グループやみずほフィナンシャルグループの国内外拠点のグリッドシステムを構築した実績もあるという。