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 日本オラクルは2009年7月17日,情報システム部門・IT企画部門の責任者などに向けたイベント「Oracle Fusion Middleware Summit 2009」を東京で開催。米国現地時間の7月1日に米Oracleが発表したミドルウエア製品群の新版「Oracle Fusion Middleware 11g」の概要を解説した。多数の機能を追加しながら,統一化/簡素化を図るとともに,システム稼働後の保守・カスタマイズを容易にしたのが特徴という。日本での提供開始は2009年9月8日の予定だ。

 イベントで最初に演台に立った日本オラクルの遠藤隆雄氏(取締役 代表執行役 社長 最高経営責任者)は,「今の時代,企業は変化に対応していかなければならない。ITは建築物に比べて短期間で建て替えが必要だ」と主張。「技術の進歩が速いので,Complete,Integrate,Openという三つのキーワードで製品戦略を進めている」と述べた。完成度の高い標準技術を採用した製品でシステム統合を進めやすくし,顧客の資産を長期間にわたり保護していくという。「Oracle Fusion Middleware 11g」は,2004年から買収を含めて増やしてきた多数のミドルウエア製品群を,そうした同社の戦略に基づき統合したものと位置づけた。

 基調講演では,米OracleのTed Farrell氏(ミドルウエア担当チーフアーキテクト兼シニア・バイスプレジデント)が,「Oracle Fusion Middleware 11g」について具体的に解説。「開発ツール」「SOA(サービス指向アーキテクチャ)」「エンタープライズ・ポータル」「アプリケーション・グリッド」「アイデンティティ管理」という五つの領域の製品群について,デモを交えて説明した。

 「開発ツール」では,フレームワークを活用したコードを書かない開発が幅広いミドルウエア製品で可能になり,システム稼働中の保守・カスタマイズが容易になることを強調。設計・開発からテスト,変更管理といったALM(アプリケーション・ライフサイクル・マネジメント)の強化,Ajaxのサポートなどを実現して,より広いスキルの開発者が参加可能にしたという。

 「SOA」では,SOAに基づく開発を支援する製品群「Oracle SOA Suite 11g」を用意した。「Oracle Service Bus」「Oracle Business Activity Monitoring」など,設計・開発から運用までの活動とガバナンスの強化に関する製品から成る。

 「エンタープライズ・ポータル」では,「Oracle WebCenter Suite 11g」を提供する。WikiやブログなどWeb 2.0指向の機能を備える「Oracle WebCenter Services」やポータル・ソリューション「Oracle WebLogic Portal」といった製品から成る。

 「アプリケーション・グリッド」では,「Oracle WebLogic Suite 11g」を用意。APサーバー「Oracle WebLogic Server Enterprise Edition」,インメモリー・データグリッド「Oracle Coherence Enterprise Edition」などから成る。

 「アイデンティティ管理」では,「Oracle Identity Management 11g」を提供。ディレクトリ・サービス「Oracle Internet Directory 11g」,「Oracle Virtual Directory 11g」などがある。

 「Oracle Fusion Middleware 11g」は,ソフトウエアによってプロセッサ・コア数に応じて課金するライセンスと,ソフトウエアの利用権を持つ指名ユーザー数に応じたライセンスがある。製品価格(いずれも税込み)はそれぞれ以下の通り。

 「Oracle SOA Suite 11g」は,1プロセッサ当たり,または1人当たりの指名ユーザーライセンスが,それぞれ656万2500円/13万6920円。「Oracle WebCenter Suite 11g」は,同1426万6350円/28万5285円。「Oracle WebLogic Suite 11g」は,同513万5865円/10万2690円。「Oracle Identity Management 11g」については,Oracle Identity Federationが,1プロセッサ当たり399万4515円,Oracle Directory Servicesが1プロセッサ当たり399万4515円または指名ユーザーライセンス1人当たり7万9905円。